パリへ

3日目、朝食後列車でガン(ゲント)へ向かう。
シント・ピーテルス駅に着き、トイレで手を洗っていると、柄の悪いジャンキーみたいな奴が1ユーロくれとか言ってくるが、おまえにやるカネはないといって立ち去る。駅周辺は新興の工業都市みたいな感じで、変なのがたくさんいる。荷物をコインロッカーに預け、さっさとトラムで旧市街へ。
 
コーレン・マルクトの手前で降りて、まずは聖バーフ大聖堂へ。あまりらしくない雰囲気の場所にドンと立っている。隣にはマンションを建てていたりして。まだ開いていないので、裏手にある「魔王ゲラルド城」を見に行く。名に違わぬ重厚な感じの城だが、ここに関しては情報が少なく、詳しいことはわからない。
外周を一回りして大聖堂へ戻ると、開いていたので早速今回のフランドル絵画行脚のメイン・イベント、「神秘の子羊」の特別室へ。すでに先客でいっぱいである。薄暗い部屋の中で、人垣の間からよい場所を探しながら移動しつつ細部までよく見る。流石はフランドルの宗教画の最高傑作と言われるだけのことはある。豪華絢爛で細緻、静謐で神秘的といろいろ並べたくなる。出来ればもう少し人のいないときにゆっくり見たかったが、そんなことは無理だろう。
続いて、クリプト(地下納骨堂)に工事中のゲント美術館のボッシュがあるらしいので見に行こうとするが、中で礼拝が行われているらしく、しばらく待てという。身廊をぐるぐる回って時間をつぶし、やっと入るとボッシュは小品が3つだけ、あとは古い法衣などが展示されている。しかしまあクリプトの不気味な雰囲気も楽しめたし良いだろう。大聖堂を出て、コーレン・マルクト方面へ行き、聖ミヒエル橋からグラスレイ、コーンレイなどのギルドハウスを眺めるが、なんだかテーマパークのように感じて、どうもこの手の景色に飽きてきた感じだ。
広場へ戻り、適当なカフェで昼食にするが、あまり食べたいものが無く、それぞれボロネーズとカルボナーラのスパゲッティにする。どうもベルギー人はスパゲッティが好きなようで、どこにでもある。日本の昔の洋食屋のようなスパゲッティ。それでもおいしく食べられる。トラムで駅に行き、フランスへ向けて出発。とにかくフランドル絵画は堪能した。
リールの駅に着くと国境の町ながら、そこは完全にフランスである。すべてが違う感じ。構内でコーヒーを飲んで乗り換え、一路パリへ向かう。夕方北駅に到着。3年ぶりの駅前は工事中で落ち着かないが懐かしい。とりあえずフォーブール・ポワソニエール街に「オテル・ド・リラ」という安宿を見つけ一晩だけ泊まることにする。それにしてもエレベーターなしの5階はきつい(実質的には6階)。
まずはモンマルトルに明日からの宿を探しに行く。前に雑誌で見てよさそうだと思っていたところに行ってみると、一晩しか空いていないという。受付の女性も感じが良かったので残念。気を取り直してクリシー広場に出ると、Ibisもあるがパリのは少々高い。そこでrue forestにはいってすぐの「Modern Hotel」で交渉。あっさり決める。一泊60ユーロでバスルーム付きならいいだろう。
メトロで左岸に行き、ボンマルシェの食品館をひやかしたりして少し歩く。夕食はサン・シュルピスのそばの「Au bon St-Pourcain 」私はポワロのヴィネグレットとサーモンのタルタル。相方はサラダと干し鱈のブランダット。サン・プルサンの白を一本。家庭的な雰囲気で料理も美味く、量もたっぷり。サン・プルサンは少々酸がきついがまあまあいける。食後にコーヒーで73ユーロ。万聖節のためか、サン・シュルピスの前ではイベントをやっている。ぱっとしないロックバンド。
広告

ラズロ・コバクス について

吉村一博:Guitarist,Singer,Composer 80年代、札幌で音楽活動を開始。「retif a la nuit」、ソロなどで活動。 91年東京に移転。寺田町Group、TANKを経て2001年「Laszlo Kovacs」結成。 数度のメンバーチェンジを経て、現在に至る。 ラズロ・コバクス のすべての投稿を表示

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。